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【2022年】海外在住日本人がJRパス利用資格を証明する3つの方法

海外在住日本人でも2023年12月31日まで使える! ジャパン・レール・パス。海外在住日本人が在留期間10年を証明する方法

こんにちは!ドイツ在住のKokoです。

今年はコロナが少し落ち着いたので日本へ行こう!と、日本への一時帰国を計画しておられる方がたくさんいらっしゃると思います(私もその一人)。

一時帰国時に日本国内をあちこち旅行するなら、JRパス(ジャパン・レール・パス)がお得で便利ですよね。

現在のところ、2023年12月31日(引換証発行日基準)まで、利用資格を満たした海外在住日本人も利用できるとされています。

私はコロナ前の2019年夏に家族4人で里帰りし、その時に家族が7日間有効のJRパスを購入し日本国内(東京~広島間)をあちこち旅行しましたが、4万円ぐらいお得に旅行できました!

JRパス利用料金はJAPAN RAIL PASS公式サイトの「JAPAN RAIL PASSの種類と価格」で確認できます。

JRパスは購入方法により2種類の料金設定があるのですが、海外在住日本人の皆さんは「WEB販売サービス または 日本国内窓口で購入の場合」(=料金が高い方)の料金ではなく「海外のJR指定販売店・代理店で購入の場合」(=料金が安い方)の料金をご覧ください。

Koko

なぜなら、海外在住日本人は、WEB販売サービス 及び 日本国内窓口で購入できないからです。

実は...私自身は20年以上も海外に住んでいるのに、JRパスを購入できません

なぜなら、海外在住日本人のJRパス利用資格が「今住んでいる国に連続して10年以上住んでいることだからです。

現状では、私のように国をまたいで何度か引っ越しした海外在住日本人の各国在住期間を合算して10年以上であることを証明できる公的書類がないため、利用資格がそのようになっているのだと思いますが...

Koko

行く先々の国できちんと在留届を出しているのに...
悔しいですが、今のところそのようなルールになっているので仕方ありません。

さて、皆さんは、10年の在留期間をうまく証明できるでしょうか?

本記事では、海外在住日本人がJRパス利用資格を満たしていることを証明する3つの方法

  1. 永住者カード
  2. 在留届の写し
  3. 在留証明

についてわかりやすく解説します。

この記事を読めば、

  • 自分はそもそも利用資格を満たしているのか?
  • 利用資格を満たしているなら ①②③ のどの方法で利用資格を証明すればよいのか?
  • どのように証明すればよいのか?

がわかります。

また、次のような疑問にもお答えします。

海外に来て10年以上。でも、いつ在留届を出したか覚えていません。
総領事館に電話したら教えてもらえるのでしょうか?

ドイツに来て10年以上。国内であちこち引っ越しし、管轄の総領事館も変わりました。
在留届を出した総領事館からそれぞれ「在留届の写し」を出してもらえばよいのでしょうか。
それとも、ドイツ国内だったら、管轄の総領事館が違っても、一通にまとめて「在留証明」を出してもらえるのでしょうか。

カナダに来て10年以上。カナダに来た当初は在留届を出さなくてはいけないことを知らなくて、在留届を出してからまだ10年経っていません。
なので「在留届の写し」は発行してもらえませんよね。
代わりに「在留証明」を申請したいのですが、住所を証明する書類がどうしても見つけられない空白期間があります。
在留証明を発行してもらうのは無理でしょうか?

クリックできる目次

海外在住日本人のJRパス利用資格

2017年6月1日~2023年12月31日(引換証発行日基準)における海外在住日本人のJRパス利用資格は次の通り。

日本国の旅券及び「在留期間が連続して10年以上であることを確認できる書類で、在外公館で取得したもの等」を有する方

※ 日本国外での引換証のお買い求め及び日本国内でのパスへの引換の際に、旅券及び確認書類の提示が必要です。

引用:JAPAN RAIL PASS「2017年6月1日からのご利用資格(日本語)

というわけで、そもそも海外在住期間が10年に満たない日本人はJRパスを利用できません。

12歳未満の海外在住日本人については在住期間が10年に満たない場合でも例外があります。

「在留期間が連続して10年以上であることを確認できる書類で、在外公館で取得したもの等」とは?

「在留期間が連続して10年以上であることを確認できる書類で、在外公館で取得したもの等」とは、次の①~③のいずれかひとつです。

  1. <アメリカ、カナダ、ブラジルの永住カード保持者のみ> 在留開始日が10年以上前であることが確認できる永住者カード
  2. 管轄の大使館・総領事館で取得した「在留届の写し」(在留届の受付日付が10年以上前になっているもの)
  3. 管轄の大使館・総領事館で取得した「在留証明」(「現住所に住所(または居所)を定めた年月日」として、10年以上前の年月が記載されているもの)

海外在住10年以上でもJRパスが利用できない日本人とは?

現在のJRパス利用規定では、海外在住日本人の場合、アメリカ・カナダ・ブラジルの永住カードで10年の在留期間を証明できない人については、大使館・総領事館が発行する証明書(「在留届の写し」または「在留証明書」)で10年の在留期間を証明しなければいけないこととされています。

注意しないといけないのが、大使館・総領事館で在留期間が10年以上あることの証明書を発行できるのは、

  • 現在住んでいる国に
  • 連続して
  • 10年以上住んでいる

場合だけという点です。

残念ながら、次のような場合は大使館・総領事館で「在留届の写し」「在留証明書」のどちらも発行してもらえないので、JRパスを利用できません。

  • (現在住んでいる国を含めて)2つ以上の国での在住期間を合わせると海外在住期間が10年以上になる場合
  • 在住期間の10年が連続していない場合
    • (例)現在住んでいる国に住み始めて15年になるが、途中事情があり1年だけ日本に住んだ。その時管轄の大使館に「帰国届」を出した。1年後また戻って来て同じ大使館に「在留届」を出した。2度目の在留届の受付年月日からはまだ10年経っていない。

SNSを検索すると、こんな声がありました。

フランスに1991年に来てもう27年目になります。が、ジャパンレールパスが使えないようなのです!

というのも、主人の仕事でヨーロッパ内で引っ越しをしているからなのです。

ただ、私は仕事がフランスですし、家もあるので、ずっとフランスに在留してもいるのです。

ですが、主人の引っ越しのたびに一応その国にある日本大使館に行き、正直に在留届を出していたものですから、スペイン3年、ドイツ3年となってしまい、しかもその前にいたフランスに20年が証明できない、と在仏日本大使館の係りの方に言われてしまいました。。。。。。

なんということでしょう…27年ですよ!

今も電話で色々聞いてみているのですが。。。JRに何か聞いても何も答えてもらえそうにないし。

何か知恵はありませんか?本当にまいりました。

引用:ジャパン・レール・パスを考える在外邦人の会、2017年7月5日の投稿
Koko

私も同じ状況なので、お気持ちはとてもよくわかります!

悔しいですが、JRの規定(大使館・総領事館での在留期間証明方法)が変わらない限り、諦めるしかありません。

この方のようなケースでは、今後は正直に在留届を出さずに、JRパス利用のために在留届を置いたままにしておこう、という方が出てくるかもしれませんね。(そうすると、在留届の本来の目的「事件や事故、災害発生時の安否の確認、緊急連絡、救援活動」などに支障をきたしてしまうので困りますが...)

JRによる「10年以上」の定義を確認しておこう

在留期間10年以上を証明する方法の説明に入る前に、まず、JRによる「10年以上」のカウントの仕方を確認しておきましょう。

「10年以上」については、引換証のお買い求め時点で「10年前の同じ月」以前のものが有効です。

(例)2017年6月1日に引換証購入の場合、「2007年6月」以前のものが有効(2007年6月1日~6月30日は「2007年6月」と見なし有効)

引用: JAPAN RAIL PASS「2017年6月1日からのご利用資格(日本語)

つまり、10年前の同月のものであればよい(厳密に言うときっちり10年は必要ない)ということです。

具体的に言うと、海外のJR指定販売店・代理店でのJRパス引換証の発行日が2022年7月1日の場合、

  • 永住者カード記載の在留開始日
  • 「在留届の写し」記載の受付日付
  • 「在留証明」記載の「住所を定めた年月日」※

2012年7月1日~7月31日になっていればよいということです。

(※「在留証明」の形式2(過去住所も含めた証明)の場合、一番昔の住所に住み始めた年月が2012年7月になっていればよいということです。 )

それでは、次章から、「現在住んでいる国に連続して10年以上住んでいる」というラッキーな人たちを対象に、在留期間が連続して10年以上あることを証明する3つの方法について、順番に説明していきますね。

【証明方法その1】アメリカ/カナダ/ブラジルの永住者カードで証明

アメリカ、カナダ、ブラジルの永住権取得後10年経っている皆さんはラッキーです!

なぜなら、この3つの国だけ、永住者カード提示による在留期間10年の証明が認められていて、大使館・総領事館で「在留届の写し」や「在留証明」を申請・取得する必要がないからです。

Koko

ただ、なぜこの3つの国だけなのか...?
私のようなカナダの永住者カード保持者は、5年間のうち少なくとも2年カナダに住んでいれば永住者カードを更新できるんです。
なので、細かいことを言えば「カナダでの在留期間が連続して10年以上」であることの証明にはならないんですよね。
利用資格の証明として永住カードが認められる国とそうでない国では不公平感があると思います。

永住者カードのどこを確認する? カナダの永住者カードを例に見てみよう

海外のJRパス指定販売店・代理店でJRパスの引換証を購入する時、また、日本国内でJRパスに引き換える時、永住者カードのどの部分をチェックされるのでしょうか?

私の手元にあるカナダの永住者カード(PRカード)で見てみましょう。

カナダの永住者カード(PRカード)がJRパスの利用資格証明書類として使えるかどうか知るためには在留開始日をチェックする
カナダPRカード裏面

PRカード裏面の「PR Since / PR depuis」(~以降永住)というところに、永住者になった日付(年月日)が記載されています(例:20 OCT/OCT 11(2011年10月20日))。

海外のJR指定販売店・代理店での引換証の購入時においてこの日付が10年以上前の日付になっているなら、JRパス利用資格を満たしていることの証明書類として使えます。

Koko

私はカナダの永住権取得後まだ10年経っていないので、JRパス購入には使えないんです...

アメリカのグリーンカードでは「Resident since」、ブラジルの永住者カードでは「DATA DE ENTRADA」に記載されている日付を確認します。

アメリカ・カナダ・ブラジルの永住者カードは持っているけれど、

  • 永住者になってからまだ10年経っていない。
  • 最初は学生や就労のステータスで滞在していて、後に永住権を取得した。すべての在住期間を合わせると10年以上になる。

という場合は、利用資格証明書類として永住者カードは使えません。証明書類として永住者カードは使えないけれど在住期間の合計が10年以上あるという人は、大使館・総領事館で「在留届の写し」または「在留証明」を取得します。

ブラジルの永住者カードは様式が変わったので注意

ブラジルの永住カードで証明する予定の人は、次の点に注意が必要です。

ブラジルにおいては、2018年9月に様式変更が行われ、在留開始日の記載が無くなったため、新様式「CARTEIRA DE REGISTRO NACIONAL MIGRATÓRIO」をお持ちの方は、旧様式「CÉDULA DE IDENTIDADE DE ESTRANGEIRO」のコピー(新様式の氏名と生年月日が同一のもの)も併せてご提示ください。

新様式「CARTEIRA DE REGISTRO NACIONAL MIGRATÓRIO」のみでは、在留期間が10年以上であることが確認できないため、引換証のお買い求め及びパスへの引換はできません。

引用: JAPAN RAIL PASS「2017年6月1日からのご利用資格(日本語)

【証明方法その2】管轄公館に10年以上前に在留届を出している人は「在留届の写し」にて証明

大使館・総領事館に「在留届の写し」を発行してもらうには、

  • 10年以上前に在留届を出している
  • 10年以上ずっと同じ大使館・総領事館宛に在留届を出している
  • 現在も「在留」のステータスになっている

という3点をすべてクリアしている必要があります。

発給条件①: 10年以上前に在留届を出している

10年以上前に在留届を出していたかどうかわからないよ~

という人は、在留届を出している管轄の大使館・総領事館にまず電話で問い合わせてみましょう。

Koko

オンライン(ORRネット)で在留届を出している人は、オンラインで在留届の受付日付も確認できるんですが、10年前って在留届用紙で在留届を出していませんでした??(私は紙で出してました。)
紙に書いて出した在留届についてはオンラインで確認できません。

発給条件②: 10年以上ずっと同じ大使館・総領事館に在留届を出している

例えば、最初はA総領事館に在留届を出していて、その後引っ越して管轄公館が変わり、同じ国のB総領事館に在留届を出した、という場合。いくら同じ国の中であっても、(A総領事館とB総領事館の間で空白期間なくきちんと在留届を出していたとしても、)複数の総領事館からそれぞれ「在留届の写し」を発行してもらって証明書類として認めてもらう、ということはできません。

そもそも「在留届の写し」は、現在お住まいの地域を管轄している(現在在留届を出している)大使館・総領事館からしか発行してもらえません。

A総領事館とB総領事館の間で在留届提出期間を合算してもらって、一枚の「在留届の写し」として発行してもらうということもできません。

「在留届の写し」を発行してもらうには、10年以上前からずっと、同一の大使館・総領事館に在留届を出している必要があります。

発給条件③: 在留届は現在も「在留」のステータスになっている

もし年に一度の在留状況確認調査時に大使館・総領事館から来るメールに返信していなかったり(最近は「在留届の内容に変更がない場合は返信不要」とされている場合もありますが)、古い連絡先のまま放置し大使館・総領事館から連絡が取れない状態になっていたりしたら、あなたの在留届は「転出」扱いになっているかもしれません...

Koko

もし「転出」扱いになっている場合は、大使館・総領事館からのお知らせメールや、年に一度の在留状況確認調査メールが届いていないはずです。心当たりがある場合は管轄の大使館・総領事館に問い合わせてみましょう。

「在留届の写し」申請に必要な書類、発給手数料

「在留届の写し」は、窓口での申請・受領のほかに、郵送による申請・受領が可能です(外務省のホームぺージ)。

Koko

以前は郵送申請・受領はできなかったのですが、昨年2021年の2月頃から可能になったようです。

必要書類は次の通りですが、窓口申請の場合と郵送申請の場合は必要書類が異なります。また、同居家族の情報も必要な場合、追加書類が必要になります。

  • 日本国パスポート原本(郵送申請の場合は顔写真があるページのコピー)
  • 在留届の写し交付申請書(PDF)
  • 同居家族の情報も記載された「在留届の写し」を希望する場合(同居家族もJRパスを利用する場合)
  • 郵送申請の場合
    • 現住所を立証する書類のコピー(どんな書類が認められるのか、お住まいの国・地域によって異なるので、事前に管轄の大使館・総領事館で確認することをおすすめします)
    • 切手を貼付した返信用封筒

大使館・総領事館によっては、在住国の滞在許可証の提示を求めているところもあります(滞在許可証の提示=自己意思による在住国国籍の取得により日本国籍を喪失していないかどうかの確認だと思います)。

発給手数料は無料です。発行にかかる日数は、大使館・総領事館によって異なるので直接ご確認ください。

【証明方法その3】在留届提出後10年経っていない場合や同一国内で管轄公館が変わった場合は「在留証明」にて証明

  1. 10年以上前から住んでいるけれど、在留届を出してからは10年が経過していない。
  2. 10年以上ひとつの国に住んでいるけれど、最初はA総領事館の管轄地域に住んでいて、その後B総領事館の管轄地域に引っ越し今も住んでいる。B総領事館の管轄地域には10年以上住んでいない。

という場合は、ちょっと面倒で、手数料がかかってしまいますが、大使館・総領事館に「在留証明」を発行してもらうしか方法がありません。

上のの、同一国内で管轄公館が変わった場合は、大使館・総領事館によって「在留証明」が発行してもらえない場合があります(詳しくは後述)。

「在留証明」の発給条件、必要書類、発給手数料

「在留証明」は日本の住民票の代用として発給されるものなので、原則として日本で住民登録をしている人(日本で転出届を出していない人)には発給されません。

「在留証明」は有料(1通につき約1200円(現地通貨にて現金で支払い))なので、手数料の支払いが求められる受領時には必ず窓口(または領事出張サービス会場)に行く必要があります。原則窓口申請とされていますが、大使館・総領事館によっては遠隔地にお住まいの場合など郵送申請が可能になる場合もあるようですので、管轄の大使館・総領事館に問い合わせてみましょう。

申請に必要な書類は次の通り。

  • 日本国パスポート原本
  • 在留証明願(窓口で入手)※ホームページからダウンロードできる大使館・総領事館もあるので、確認してみましょう。
  • 現在の住所に10年間住んでいることを立証する書類。現在の住所に10年間住んでおらず、過去の住所も証明してもらう必要がある場合は、過去の住所を立証する書類も必要。

大使館・総領事館によっては、在住国の滞在許可証の提示を求めているところもあります(滞在許可証の提示=自己意思による在住国国籍の取得により日本国籍を喪失していないかどうかの確認だと思います)。

「在留証明」は、家族全員分まとめて証明したものはJRにより認められないとされているので、JRパスを使用する人数分(1人につき1通)必要です。

発行にかかる日数は、大使館・総領事館によって異なるので直接ご確認ください。

現在及び過去の住所を立証する書類とは?

現在の住所に10年間ずっと住み続けている人は、現在の住所に住み始めた時点での立証書類と現在も住んでいるという立証書類を用意すればいいので楽です。

でも、実際、10年間同じ住所に住んでいない(過去の住所も証明してもらわないといけない)という人の方が多いのではないでしょうか。

過去の住所については、それぞれの住所について居住期間(入居時期と退去時期)が立証できる書類が必要になります。

居住期間について空白期間があれば「在留証明」は発行してもらえません。

引っ越しが多かった人、シェアハウスなどを転々としていた人(契約書らしいものがない人)は、住所証明書類集めに結構苦労されるのではないかと思います。

住所を立証する書類とは?

一般に、住所を立証する書類としては、次のようなものがあります。

  • 運転免許証
  • 住居の売買契約書や賃貸契約書
  • 税金の請求書
  • 公共料金の請求書や領収書
  • 銀行のステートメント
  • メディカルカード

もちろん、住所を立証する書類にはあなたの氏名が記載されている必要があります(住所立証書類が配偶者名義になっている場合などは大使館・総領事館に相談してみましょう)。

お住まいの国・地域によって、住所立証書類として認められる書類が変わってきます。「在留証明」を申請する大使館・総領事館に事前に問い合わせると間違いがありません。

Koko

私が今住んでいるドイツには住民登録制度があるので、ドイツの住民票(Meldebescheinigung /Aufenthaltsbescheinigung等)が住所立証書類となっています。

管轄公館が変わっていても、同一国内での引っ越しであれば過去の住所も証明してもらえる?

JRの規定

まず、JRの規定では次のようになっています。

「転居歴がある場合」は「形式2」の2枚目にて証明がされていること

「過去の住所」:当該国に連続して居住している場合

(在外公館管轄地域をまたがって転居した場合、在留証明がなされないことがあります。一通の証明で当該国に連続して10年以上居住されていることが証明されていない場合は、引換証のお買い求め及びパスへの引換はできません。)

JAPAN RAIL PASS「2017年6月1日からのご利用資格(日本語)

つまり、JRのルールとしては、同一国内で引っ越しして管轄の大使館・総領事館が変わった場合、 現在の管轄大使館・総領事館にて管轄地域外の住所を含めた「在留証明」を発行してもらえる場合には認めます、ということです(JR側は、証明してもらえない場合があるという事実を承知)。

管轄公館が変わっていても、同一国内での引っ越しであれば過去の住所も証明してもらえる?

そこで実際に、色々な国の大使館・総領事館のホームページを確認してみたところ、同一国内の引っ越しであれば管轄地域以外の住所を含めた「在留証明」を発行してくれる公館と、同一国内の引っ越しであっても管轄地域以外の住所については「在留証明」を発行しない公館があることがわかりました。

以下、調査結果です。ご参考まで。

在ニューヨーク日本国総領事館

米国外の住所については当館で証明できません。

(例:15年前に日本からオーストラリアに移住。その後、8年前にオーストラリアからカリフォルニア州に引っ越しをし、更に4年前に同州からニューヨーク市に引っ越しし現在に至るケースにおいては、当館で作成する形式2の在留証明では、米国に引っ越してきた8年前の日付・住所からしか証明できません。)

引用:在ニューヨーク日本国総領事館「ジャパン・レール・パス(JRパス)購入を目的とした在留証明の発給及び在留届写しの交付について」※※2022年6月上旬以降、リンク元のページに飛べなくなっています(削除された可能性あり)※※

米国外の住所(オーストラリア)については証明できないけれど、管轄公館が違っても米国内であれば過去の住所(カリフォルニア州)についても証明できると記載されていました。

在ドイツ日本国大使館

過去の住所(ドイツ国内に限る)も含め証明する場合は、過去の住所とその居住期間を証明するドイツの住民票(Meldebescheinigung /Aufenthaltsbescheinigung等)が必要です。

引用:在ドイツ日本国総領事館「証明事務 – 在留証明

(特にJRパス用の「在留証明」ということで記載されているわけではありませんが、)ドイツ国内に限って過去の住所証明も可能、と記載してあります。

在英日本国大使館

(3)入国後に転居しており、過去の住所も証明する必要がある場合

現住所が明記された上記(1)と(2)の書類に加え、過去の住所の居住期間(住み始めと住み終わり)が確認できる上記(1)及び(2)の書類も必要になります。

※当館管轄地域(イングランドのうちNorth Yorkshire, Lancashire以南及びウェールズ、北アイルランド)以外の住所が含まれる場合は、事前に当館までご相談ください。

引用:在英日本国大使館「証明 – 在留証明

と記載されており、この部分については(他の分で見られるような)JRパスは例外というような断り書きがありません。この書き方だと「当館管轄地域以外の住所が含まれる場合」でも事前に相談すれば可能になりそうですね。

在フランス日本国大使館

ただ、在フランス日本国大使館のホームページには、次のようにあります。

在留証明

当館管轄地域以外の住所については、証明することはできません。 

引用:在フランス日本国大使館「ジャパン・レール・パスを利用するための書類

ですが、実際にこんな声があります。

フランス在住の方へ。 管轄を超えて引越しても、JRパスの証明書類となる「在留証明」を発行してもらえます。

当方フランスに住んで10年以上になりますが、5年前に69県(リヨン管轄)から44県(パリ管轄)へ引っ越していたので、JRパスの利用は諦めていました。

ですが大使館に問い合わせたところ、領事部の担当の方が丁寧に対応してくださり、発行可能とのお返事を頂きました。

手続きには賃貸契約書や住宅購入の証明書が必要(通常の電気や電話の証明ではなく)、かつ有料で日にちがかかりますが、JRパスの条件② 「在外公館が発行する「在留証明」(「現住所に住所(または居所)を定めた年月日」として、10年以上前の年月が記載されたものに限る。) に相当するものを発行してくれるとのことです。

実は以前パリの大使館のHPを見た際に、確か以前記載があったと記憶していた「管轄を超えた証明はできない」が見つからなかったので、問い合わせを念のためしてみたところ上記のお返事でした。

私のように諦めていた方がいたら…と思い、情報共有をさせて頂きます。

念のため、事前に大使館や領事館にお問い合わせをすることをお勧めします。

引用:ジャパン・レール・パスを考える在外邦人の会、2019年5月14日の投稿

ただ、この事例は3年前のことなので、現在はやはり管轄地域以外の住所については証明できないという運用になっている可能性があります。

Koko

他にもいくつか大使館・総領事館のHPを見てみましたが、管轄地域以外の住所証明はできないとしているところが結構あります。
大使館・総領事館によって証明できるところ、できないところがあるのはおかしいと思うんですが...
管轄地域外の住所証明もしてもらえたらラッキーという感じでしょうか。

「在留届の写し」「在留証明」の有効期限は?

JRパス購入・引換のために必要な「在留届の写し」「在留証明」には有効期限があります。

海外にあるJRパス指定販売店・代理店でのJRパス引換証購入時、及び、日本でのJPパス引換時の両方において、「在留届の写し」「在留証明」の発行日が6か月以内である必要があります。(参考: JAPAN RAIL PASS「2017年6月1日からのご利用資格(日本語)」)

Koko

ちなみに、引換証の発行日から3か月以内に、日本のJRパス引換所で、使用開始日を指定(JRパスの交付日から1か月以内)してJRパスに引き換える必要があります。

まとめ

現在のところ、2023年12月31日(引換証発行日基準)まで、海外在住日本人も利用できるとされているJRパス。

海外在住日本人の場合、海外での引換証購入時と日本でのJRパス引換時の両方において「在留期間が連続して10年以上であることを確認できる書類で、在外公館で取得したもの等」の提示が必要です。

この書類がなかなかくせ者で、海外に10年以上、20年以上住んでいてもはじかれてしまう人が少なくありません。

なぜなら、JRが利用資格として認めている(大使館・総領事館で在留期間がJRパス利用に有効な証明書を発行できる)のは、現在住んでいる国に連続して10年以上住んでいる場合だけだからです。

書類は各自の状況に応じて用意しましょう。

  1. アメリカ・カナダ・ブラジルの永住権を取得して10年以上経っている人 → 永住権カードで10年以上の在留期間が証明できればOK
  2. 10年以上前からずっと、同一の大使館・総領事館に在留届を出している人 → 「在留届の写し」
  3. 10年以上前からずっとひとつの国に住んでいるけれど在留届を出して10年経っていない人。10年以上前からずっとひとつの国に住んでいるけれど、途中国内で引越しして、管轄の大使館・総領事館が変わった人 → 「在留証明」

最後に、JRパスの購入方法ですが、訪日外国人は、ウェブで購入できたり、日本国内で購入できたりできますが、海外在住日本人は、海外の指定販売店・代理店でしか購入できません。

海外のJRパス指定販売店・代理店は、JRパスの公式ホームページで調べられます。

まず10年の在留期間を証明する書類を入手し、JRパス引換証を購入するところまで海外で済ませてから日本に行かないといけません。計画的に準備しないと間に合わない可能性がありますのでご注意くださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。お役に立てましたら幸いです。

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