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在留届と住民票はリンクしている? 住民票抜かずに在留届出せる?

海外の在留届と日本の住民票は連動している?

こんにちは!ドイツ在住のKokoです。

日本人(重国籍者含む)が海外に3ヶ月以上滞在する場合、お住まいの地域を管轄する大使館・総領事館に「在留届」を出すことが法律で義務付けられています。(在留届はオンライン(ORRネット)、または、書面(在留届用紙に記入)で提出できます。)

ほとんどの海外在住者(特に永住者や長期滞在者)は、日本出国前に市区町村役場で海外への転出届を出してから(住民票を抜いてから)海外に渡航されていると思います。(原則として1年以上日本国外に滞在する場合は海外転出届を出すことになっていますし、日本に住民票を残しておくと国民年金や健康保険などの支払いが発生しますからね。)

ただ、日本に住民票を残したまま海外に住んでいる人もいます。ワーホリや留学、海外プチ移住などで海外滞在期間が比較的短い人、日本と外国を行ったり来たりの二拠点生活をしている人など、日本に住民票を残したままにしている事情は人それぞれです(日本に生活の本拠を置いたまま日本国外に1年未満滞在する場合は一時滞在と見なされるので、必ずしも海外転出届を出さなくてもよいとされています)。

さて、海外在住でも、人によって抜いていたり残していたりする住民票ですが、在留届との関係について次のような疑問があります。

在留届と住民票はリンク(連動)しているのかな?

日本で住民票を抜いていないから、海外で在留届を出せないよね?

日本に住民票を残したまま海外で在留届を出すと、日本の年金や健康保険、税の支払いや手当などに何か影響があるのかな?

日本に(一時)帰国して住民票を入れたら、海外で出した在留届は自動的に抹消されるのかな?

結論から言うと、現状では、海外で出す在留届と日本の住民票はリンク(連動)していないので、これらの質問の答えはすべて「No」なのですが、本文でもう少し詳しく説明しますね。

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海外の在留届と日本の住民票はリンク(連動)していない

将来的にはどうなるかわかりませんが、現状では、海外で管轄の大使館・総領事館に出す在留届と、日本の住民票はリンク(連動)していません。(念のため、2022年1月に私の居住地の総領事館に確認済。)

総務省のHPにも次のように記載されていますが、総務省は2024年から海外在住日本人もマイナンバーを使えるようにする方針を打ち出しています。

2024年から

マイナンバーカードの海外からの利用が可能に(様々な行政手続を海外からオンラインでできるよう検討中。その他、マイナンバーカードを利用した在外選挙インターネット投票について調査研究中。 )

引用:総務省「もっと便利に!マイナンバーカード – 今後の主なスケジュール

なので、将来的には、在留届と住民票がなんらかの形で連動することになるかもしれない、と思ったりしていますが(あくまで個人的推測)、具体的なことは決まっていません。

住民票を残したままでも在留届を出せる

というわけで、現状、海外の在留届と日本の住民票は連動していない、まったくの別物ですので、日本で住民票を抜いていない状態でも海外で在留届を出せます。もっと正しい言い方をすれば、日本人が海外に3ヶ月以上滞在する場合在留届を出すことが法律で義務付けられていますので、海外に3ヶ月以上滞在する予定であれば日本に住民票を残したままでも在留届は出さないといけません。

住民票を抜かずに在留届を出す状況はあり得る

日本に住民票がある(日本に住所がある)のに海外に在留届を出している(海外にも住所がある)のはおかしい、という意見を見聞きすることがあります。

ですが、例えば東京都江東区役所のHPにもあるように、1年未満の国外滞在の場合、必ずしも海外への転出届を出す必要はありません。

国外への転出届(江東区から国外へのお引越し)

対象の方

● 江東区から国外へお引越しをする方で一定期間(おおむね1年以上)国外に滞在する予定のある方

1年未満の旅行や出張、留学など、江東区に生活の本拠を置いたまま短期間、国外に滞在する場合は必ずしも国外への転出届をする必要はありません。

引用:江東区役所「国外への転出届・国外からの転入届

一方、日本人が海外に3ヶ月以上滞在する場合は在留届を出すことが義務付けられていますので、ワーホリや留学などで海外滞在期間が比較的短い人にとっては、日本に住民票を残したまま海外で在留届を出している状況というのはあり得るわけです。

そもそも在留届の役割とは?

在留届は「海外在住日本人の住民票」のようなものと思っている人もいますが、そもそも在留届の役割は次の通りです。

在留届が提出されているとこんなに安心

● 海外在留邦人が事件や事故、災害に遭ったのではないかと思われるとき、「在留届」があれば電話やメール(SMSを含む)を用いた安否の確認、緊急連絡、救援活動、留守宅への連絡等が迅速に行えます。

● 「海外で事故にあったのでは」といった留守宅からの安否問い合わせに対しても「在留届」があると早く確認できます。

● 在外公館で在外選挙人登録などの領事窓口サービスを受ける際にも、「在留届」は利用されています。

● 海外にいる在留邦人のための長期的な教育・医療等の施策を政府が検討する際の基礎的資料ともなっております。

引用:外務省「「在留届」をご存知ですか?

在留届は、主に、滞在先の最新の安全情報の連絡や緊急事態発生時の連絡や援護のために使われているんですね。

住民の居住関係の公証、健康保険や国民年金などの被保険者資格の確認、各種手当の受給資格の確認などのために利用されている住民票とは性格の異なるものであることがお分かりいただけると思います。

在留届は、日本での年金、健康保険、税などの支払いや手当と無関係

在留届を出しても、日本の住民票や、日本での国民年金、健康保険、住民税などの支払いや手当などには影響がありません。

住民票を入れても在留届は自動的に抹消されない

日本出国時に海外転出届を出して住民票を抜いていた人が日本に(一時)帰国した時に住民票を入れても、海外で出している在留届が自動的に抹消されることはありません。

Koko

以前は、日本で住民票を入れると自動的に在外選挙人名簿から抹消されるというルールだったこともあってか、住民票を入れることで在留届も自動的に抹消されると勘違いしている人がいます。

【ご参考】在外選挙人名簿からの抹消ルール(2018年6月以降)

現在は、日本に一時帰国して住民票を入れても、1) 住民票を入れた市区町村の在外選挙人名簿に登録されていて、かつ、2) 住民票を入れた後ほかの市区町村に住民票を移すことなく、4ヶ月以内に海外転出届を出した場合は、在外選挙人名簿から抹消されないルールになっています。

日本帰国後、転入届を出した(住民票を入れた)から在留届は自動的に抹消されると勘違いし、管轄の大使館・総領事館に帰国届を出さない人もおられるようです。ですが、本人はいないのに在留届が出されたままになっていると、いざ事件・事故、災害などの緊急事態があった時の大使館・総領事館の安否確認、救援活動に支障が出てしまいます。

Koko

帰国時はバタバタして在留届の帰国届を忘れがちですが、忘れずに出しましょう!

まとめ

総務省は2024年から海外在住日本人もマイナンバーを使えるようにする方針を打ち出していますので、将来的には、海外の在留届と日本の住民票が何らかの形でリンクすることになるかもしれないと個人的に思っていますが、現状では、在留届と住民票はリンク(連動)していません。在留届と住民票は役割が異なる別物です。

ですので、海外で在留届を出すという行為が、日本の住民票や、日本での国民年金、健康保険、住民税などの支払いや手当などに影響を及ぼすことはありません。逆に、日本で転入届を出した(住民票を入れた)からといって海外で出していた在留届が自動的に抹消されるわけではありません。

日本人が海外に3ヶ月以上滞在する場合は、管轄の大使館・総領事館に在留届を出すことが法律で定められています。在留届は、日本に住民票がある・ないに関係なく出さないといけませんのでご注意くださいね。

在留届を出すタイミングや提出方法(オンラインでの提出がおすすめ)、在留届を出すと得られる5つのメリットについては、別記事にまとめています。

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